北欧の灯りを参考に!インテリアをここちよくセンスアップする照明のコツ

北欧の灯りを参考に!インテリアをここちよくセンスアップする照明のコツ

心地よい暮らし
北欧の灯りを参考に!インテリアをここちよくセンスアップする照明のコツ

旅先のホテルで書き物などする時、”明るくない”と感じることがありませんか?
ホテルのインテリア設計では、暖色系カラーの照明を使用し、全体的にゆったりと過ごせるよう設計されていることが多いです。
北欧の住宅でも”明るくない”と感じることがあります。その理由を尋ねたら「ここちよくくつろぐため、こっちの方がいいでしょ」と。
北欧では一般住宅でも『ここちよさ』を常に意識しています。
本日は北欧住宅の灯りから、インテリアをここちよくセンスアップする照明のコツについてお話します。

室内照明の役目を考えよう

北欧住宅の配色と考え方

室内照明を設置する目的を考えたことはありますか。

1つ目は明るさを補う用途です。
真っ暗闇の中では生活がしづらいですよね。
この生活のしづらさを照明器具を用いて補います。

2つ目は、インテリア要素としてです。
空間演出のアイテムとして取り入れ、その効果によってここちよさを生み出すために使用します。
住宅は日常生活をする場所です。

1と2のバランスが重要ですが、2つ目の用途をどれだけ引き出せるかによってインテリアのイメージに差が出ます。

灯りを極める7つのポイント!あなたらしい部屋作りのヒントに
1)1部屋1照明からの脱却

日本の住宅では1部屋に1つの照明器具を用いて全体をまんべんなく照らす方法がまだまだ主流です。
照明器具の説明でも『○○畳用』とあるように、これ一つで完結するような記載があります。
1つの照明器具で全体の灯りを補おうとすると強い光源が必要で、これではどうしても一面がのっぺりとした印象になってしまいます。

しかし北欧ではあまりこの方法を見かけません。
天井に照明器具が設置されていない住宅もあります。
北欧住宅のリビングでは平均すると5つから7つほどの光源があり用途によって使い分けられています。

2)照明の色にも違いがある

電球の色を気にしたことはありますか?
主な電球の色には、オレンジ色の電球色、馴染みやすい明るい光の温白色、昼間の自然光に近い色味の昼白色、青みがかった色合いの昼光色があります。
温かみがあるオレンジ色の光はリラックス効果が期待できます。
キャンドルのゆらぐ炎を思い浮かべてみてください、豊かな黄金色ですよね。
北欧の厳しい冬の夜道でも窓からもれる黄金色の光から、ほっこりここちよいやさしさを感じます。

3)光の強弱から生まれる陰影

ステキな家具を揃えてもいまいちインテリアが素敵に見えないのは統一感を持ちすぎているからかも知れません。
そこで考えてもらいたいのが、灯りです。住空間では光と陰を意識してメリハリを付けます。
先ほどの章で北欧住宅では5つから7つほどの光源があると書きましたが、これはペンダントライトやスタンドライトだけでなく、小さなスポットライトやキャンドルも含めた光を放つものです。
この光源から生まれる光の強弱や重なりからドラマティックな陰影が生まれ素敵な空間に導きます。

4)ここちよさとキャンドルのヒミツ

北欧のキャンドルの消費量は世界でもトップレベルです。
1人暮らしの住宅や小さなお子さんがいる家庭でもキャンドルを使用します。
まるで花を飾るかのように部屋のあちこちにキャンドルを置き暮らしに彩りを添えています。
このようにキャンドルは日常的なものでインテリアの必須アイテムとなっています。
やさしいキャンドルの灯りと共にお茶や食事をすることで、日常から解放されゆったりとした時間が過ごせます。
炎のゆらぎは『1/Fゆらぎ』と言われ、人にとってここちよさをもたらすと科学的に照明されています。
やさしい灯りとゆらぎのそばでゆったりと過ごすことは、ここちよさの相乗効果です。
また炎を前に言い争いはおこりにくいでしょう、危険ですからね。
物理的なことからもキャンドルには、ここちよさを導くヒミツが隠されているのかもしれません。

5)照明器具の照らし方のいろいろ

全体を照らす照明器具が悪いわけではありません。
インテリアをイメージアップするには多灯つかいと光の分散が大切です。
分散方法としてシーリングライトのような上部から下方向だけでなく、下から天井面に向けて、あるいは壁面を照らします。
光が拡散されることでやさしさや柔らかさの印象が上がります。
素敵な夜時間を過ごすためには、照らすだけではなく、ぼんやりと灯すこともあります。
また直接的な照らし方でイメージアップする方法もあります。
絵画や植物などインテリア要素を目立たせたい時、その場所をライティングしさらに印象付けます。
また、食卓の中心部を真上から照らすことで食卓の華やかさや食べ物の美味しさを引き出します。

こんなときはどうする?

a.天井にある既存の照明設置位置と家具の場所が合わない時は、ライティングレールを使用し設置位置を移動させます。
b.バランス良く照明器具を設置してもコードが丸見えではイメージダウンです。見せない工夫が必要です。
最近では充電式で持ち運び可能な照明器具もあります。
このような照明は災害時にも役に立つので積極的に取り入れては。

6)北欧式のペンダントライトとヒュッゲ

テーブルとペンダントライトのベストバランスは、テーブル面から60cmです。
慣れない人からすると少し低いと感じるかもしれません。
しかしこの高さが、卓上の料理やそこで会話する人の表情を一番美しく見せるといわれています。
高すぎるとアンバランスになってペンダントライトのインテリア性が保てません。
このライティングこそ、好きな仲間たちと顔を突き合わせて集まり団らんをするヒュッゲな時間を引き出しています。
※ヒュッゲとは・・・デンマーク語でここちのよい時間や空間という意味

7)日本のリビング使いと北欧の違い

住空間が限られる日本ではリビング学習をするご家庭も多いです。
電球色の照明だけでは心配な方は、学習用の持ち運び可能なスタンドライトを使うことをおすすめします。
またIot機器を積極的に取り入れてみるのはいかがでしょう。
スマート電球を既存の照明器具に使えば電球の色味や明るさもスマートフォンのアプリで操作可能です。
デザイン重視で選んだ照明器具でも調光可能ですし、離れた場所でも操作可能なので寝室でも重宝します。

最後に

デンマークのデザイナーから教わった言葉を皆様にシェアします。
「昼間と同じ灯りにしなくていいんじゃない、夜には夜に似合う灯りがある。」
いかがでしたか、照明の目的を明確にし、用途に合わせた使い方で、インテリアを魅力的にそしてあなたの暮らしをここちよく灯りがアシストしてくれるでしょう。

 

心地よい暮らし・ライタープロフィール

新倉暁子(ニイクラアキコ)

インテリアコーディネーター・北欧ライフスタイル研究家・整理収納アドバイザー。

住空間を整える時”どんな暮らしがしたいのか”思考の整理が大切だと考える。

幸福度の高い北欧視察をきっかけに、北欧ライフスタイルから片付け収納に至るまで「ここちよい暮らし」を発信している。

「片付けられない女」の経験を活かした片付け講座、個人向け片付けサポート、コラム執筆、イベント企画等をおこなっている。

東京都内在住、夫と子供とワンコのマンション暮らし。

■HP
http://studio-cozy-home.com
■ブログ「北欧×片付けLAGOM私が決めるライフスタイル」
https://ameblo.jp/dear0412
■note
https://note.com/lagomstyle
■インスタグラム
https://www.instagram.com/studio.cozy.home

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