北欧に学ぶ「季節を迎える衣替え」クローゼット整理のヒント


季節の変わり目は「衣替え」という言葉が頭をよぎります。
収納の工夫で乗り切ろうとしても、やっぱり面倒に感じてしまう…。
そんな私が北欧で出会ったのは、季節の変わり目にはそれを迎え入れるため大切な時間だということ。
この考え方を知って、衣替えもずいぶんハードルが下がりました。
そこで本日は、北欧の暮らしで気づいた心が軽くなる衣替えマインドを紹介します。
北欧の暮らしは、小さなしあわせの積み重ね
いくつか訪問した北欧のお宅では、季節に合わせてクッションやラグ、あるいはスローなどのインテリアファブリックを入れ替えると教えてくれました。みなさん、当たり前のように話してくれましたが、季節に応じ変えるということは、シーズンオフのモノは収納し管理する必要があるということ。
「面倒に思ったことはありませんか?」と伝えたところ「だって洋服も季節で変えるでしょ、新しい季節を迎え入れる準備は楽しいものじゃない?」と。季節を迎え入れるという表現が北欧らしいなあと思ったと同時に、インテリアと衣替えが同じ感覚なことにも驚きました。
衣替えと聞くだけで、「しまわなきゃ」「ださなきゃ」とやるべき作業に囚われがちです。
しかし寒さの厳しい北欧では、暮らしの中の小さな喜びとして衣替えも楽しみの要素に。「やらなきゃ」から「季節を迎え入れよう」と捉え方を変えるだけで心がすっと軽くなりました。
「しまう」でなく「迎え入れる」クローゼット収納の作り方
1.衣替えは「入れ替え」ではなく「見直し」の時間に


北欧のインテリアの模様替えと同じように、季節の始まりには「迎える気持ち」でクローゼットを整えてはいかがでしょう。
衣類をただ入れ替える作業ではなく、今の自分(季節)に必要なものを選ぶ時間とすることで、衣替えが自分と向き合う時間となり、気持ちの整理になります。
厚手のセーターを出すとき、去年の冬とは少し違う自分に気づくこともあるかも⁉
やり方は、まずクローゼットを空にして風を通すことから始めてみよう。
つぎに、今シーズン着たい洋服を戻していくだけ。
着たくない洋服はどうする?来年も着たい?など自分に問いながら仕分けていきます。
着たいなら戻す、次シーズンも必要なら保管、迷うものは一時保管のボックスをつくると次シーズンに見直すときに便利です。
衣替えと一緒に、この見直しのステップを取り入れることで、モノとの関係が整い気持ちもスッキリします。
2.季節を感じて「色」と「素材」でカテゴライズ


インテリアと同様にクローゼットの中もコーディネートします。
クローゼットの扉を開けると、ブティックのように整然と洋服が並んでいると気分が上がりませんか?!
たとえば、秋冬はウールやフェルトなどの素材でそろえ、色もトーンを意識してグラデーションで並べて仕上げます。
実はビジュアルを整えることで、「この空間を同じように保ちたい」という意識が働きます。
そして、素材や色でそろえると、元に戻すときに「だいたいこのへんだ」と目印の役割になり、元に戻しやすくなります。
クローゼットは扉で中が見えないため、手を抜きがちな場所です。
開け閉めしにくい収納ケース、クリーニング屋さんでもらった不揃いなハンガーから見直してみて。
使う道具にもこだわり、ビジュアルから整えてください。
人から気づかれない場所ですが、毎日使う場所を整えることで、暮らしのリズムが向上します。
3.日本の住まいに合う循環収納


最近は、異常気象で夏の季節が長くなったり、空調が整って昔ほど着こまなくて済むようになりました。
それでも、四季がはっきりある日本。季節感を考えると、「秋冬」「春夏」交互に入れ替えるというより、循環させる発想が良いのでは⁈。
たとえば、クローゼットを「今着る1群」「間もなく着る2群」「オフシーズン」この三つにカテゴリー分けします。
カテゴリー分けのポイントは、1群、2群をクローゼット内で行ったり来たりさせること。
私の場合、半袖Tシャツはオールシーズン着用します、でもメインは夏。
コットン素材のストールは、真冬以外使います。麻素材でも、厚手の衣類は3シーズン着用します。
このようなシーズンレスで使える衣類が、近年増えていると思いませんか?もはや「秋冬」「春夏」2パターンで入れ替えることはライフスタイルに合わなくなりました。
そこで「真夏・真冬」と「それ以外」に大きく分け、クローゼット内で循環させたら衣替えがぐっと楽になりました。
シーズンオフの衣類だけはしまう前に、①洗う、②干す、③防虫湿気対策&メンテナンスを忘れないで。
次の季節を迎え入れるために、整えてくださいね。
まとめ


衣替えは、単なる作業ではなく、季節とともに暮らしのリズムをつくる大切な習慣と捉えて。
北欧のように「季節を迎える」という意識で整えると、クローゼットはただの収納から、今の自分を映す小さな空間へと変わるはず。
クローゼットを自分仕様に整えて、扉をあけた瞬間から元気がもらえるパワースポットへ。
好みの香りが漂いお気に入りの衣服が並ぶクローゼットを想像してみて。
さあ、まずは今の自分に合う洋服選びから始めてみよう!
心地よい暮らし・ライタープロフィール


新倉暁子(ニイクラアキコ)
インテリアコーディネーター・北欧ライフスタイル研究家・整理収納アドバイザー。
住空間を整える時”どんな暮らしがしたいのか”思考の整理が大切だと考える。
幸福度の高い北欧視察をきっかけに、北欧ライフスタイルから片付け収納に至るまで「ここちよい暮らし」を発信している。
「片付けられない女」の経験を活かした片付け講座、個人向け片付けサポート、コラム執筆、イベント企画等をおこなっている。
東京都内在住、夫と子供とワンコのマンション暮らし。
■HP
http://studio-cozy-home.com
■ブログ「北欧×片付けLAGOM私が決めるライフスタイル」
https://ameblo.jp/dear0412
■note
https://note.com/lagomstyle
■インスタグラム
https://www.instagram.com/studio.cozy.home
心地よい暮らしを叶えるオーダー家具
収納ラボでは、お客様の暮らし方やお悩み、お部屋に合ったオーダーメイド家具をご提案しております。
銀座・横浜・名古屋のショールームでは、実際にオーダーメイド家具をご覧いただきながら、専任のコーディネーターに相談が可能です。
気になった方は、ぜひ以下のページをご覧ください。







