
北欧のファブリック使いをマスターして!掛ける・敷く・飾るでステキなインテリアに


北欧のインテリアと聞くと、シンプルやモダンといった言葉を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。けれど実際の北欧の住まいでは、想像以上に”ほっこり”としたぬくもりを感じます。自然素材を活かしたシンプルな家具とやさしい色使い、そこに必ずあるのが、印象的なファブリックの存在です。今回は、そんな北欧のファブリック使いに注目し、ここちよいインテリアに仕上げるポイントをご紹介します。
北欧のインテリアファブリック事情
「クリスマスデコレーションのために、カーテンも替えます」と話してくれた北欧の知人の言葉に、カーテンまで模様替えするの?と正直驚きました。聞けば、季節に合わせてラグやテーブルクロス、クッションカバー、そしてカーテンまで模様替えすることも珍しくないといいます。
夏にはシャリ感のあるコットンやリネン、冬にはふっくらとした厚手のウールやフランネルと素材をかえて、感触を楽しみます。その時々の季節や気分、空気感に合わせてファブリックは、”掛ける・敷く・飾る”のスタイルで、住まいの模様替えを楽しむのだそう。
また、北欧インテリアでは、一つのファブリックは様々な役割を果たすマルチユースアイテムと捉えています。たとえば、ソファーにふわっと広げてソファーカバーに、寝室ではベッドスローとして、ピクニックでは敷物としても。さらに、その布をバッグやキッチンクロスとしてリメイクすることもあるのだとか。
壁に布をアートのように飾ったり、バスケットの目隠しにしたり、あるいはハギレを集めてパッチワークにするなど、ファブリックは、柔らかな彩を与えるインテリア要素として暮らしに取り入れられています。
北欧流インテリアファブリックの使い方:4つのポイント
1.ソファーのファブリックコーディネート
北欧リビングの主役のひとつがクッションファブリックを使ったコーディネートです。クッションの並べ方は、ラフな感じに仕上げたいアシンメトリ―と、クラッシックで整って見えるシンメトリーの2つのスタイルがあります。
ソファーに2〜3種類のクッションを、あえて大きさや柄をそろえず並べると程よく力が抜けたカジュアルなインテリアコーデに。反対に、色やデザインを統一させ左右対称に配置させると落ち着いたクラシカルな雰囲気になります。
無地×柄、明るい色×落ち着いた色など、クッションカバーの組み合わせにメリハリをつけると軽快なリズムが生まれ、視線のアクセントになりおすすめ。
また、ソファーにマルチカバーを無造作に掛けるのも北欧の定番スタイル。少しクシャッと自然なシワ感を残すことで、ナチュラルな空気感に。季節によってウールやリネンと素材を替えて、見た目や肌触りはもちろんですが、実用性も兼ねた便利なファブリックコーディネートになります。
2.ベッドファブリックのコーディネート
北欧の寝室では、淡いファブリックのレイヤード使いや大胆な柄の布とのコンビネーション使いが印象的です。シンプルになりがちなベッドルームこそ、ファブリックの力の見せどころ。
手軽にインテリアの雰囲気を上げられる、クッションの複数使いがおすすめ。枕とは別にいくつかのクッションをベッドボード側へ無造作に並べれば、立体感がでて空間に奥行きが生まれます。
並べ方も、横にフラットに並べるだけでなく、クッションを縦に重ねたり、中央に大きいもの、両端に小ぶりなものを配置したりと、並べ方は、バランスを見ながら気分に合わせ自由自在。仕上げは、ベッドスローとしてマルチカバーをふわっとベッド全体に敷いたり、足元にラフに掛けたりと。平坦に見えがちなベッドですが、レイヤード効果でぐっと洗練された大人っぽい印象に変化します。
3.上手に取り入れたいキッチンファブリック
ダイニングテーブルまわりでは、テーブルランナーやランチョンマットとして使うのが主流ですが、キッチンファブリックはさまざまなスタイルにも応用できます。
チェストや棚の上に布を一枚掛けるだけで、家具に新たな表情が生まれ、やさしい印象になります。また、インテリア小物や植物の下に布を敷くのも、統一感が上がり洗練された印象に。そして、ちょい置きのバスケットや生活感が出がちな収納スペースでは、ふわっと布で覆って視覚的にスッキリさせて。布を掛けることで、ホコリよけにもなっておすすめ。汚れが気になれば、さっと洗える手軽さも魅力です。
4.テキスタイル(布)は、アートとして飾っても楽しい
北欧では”布を飾る”感覚がとても自然にあります。大胆な柄や美しい色合いのファブリックを、アートのように壁に掛けて楽しみます。これだけで無機質な壁が一気に華やぎ、印象的な空間に早変わり。ファブリックパネルとして使ったり、突っ張り棒に通してカーテン風に見せたり、額に入れて複数ランダムに飾ったりと、自由な発想で楽しんで。特に北欧ブランドのテキスタイルは、カラフルで大胆な色使いのものも多く、1枚あるだけで、お部屋を印象づける主役になります。我が家でも北欧テキスタイルのファブリックパネルが、リビングのフォーカルポイントとして活躍しています。
まとめ
布一枚で、お部屋の印象は変えられると、北欧の暮らし方から学びました。ファブリックは決して派手なアイテムではないけれど、自分の好みを選び、組み合わせ、愛着を持って使い続ける姿勢が、住まいを豊かにする北欧の知恵だと思います。ファブリックの力を味方に、小さな模様替えを楽しんでみては!?今あるインテリアがもっと好きになるかもしれません。
心地よい暮らし・ライタープロフィール
新倉暁子(ニイクラアキコ)
インテリアコーディネーター・北欧ライフスタイル研究家・整理収納アドバイザー。
住空間を整える時”どんな暮らしがしたいのか”思考の整理が大切だと考える。
幸福度の高い北欧視察をきっかけに、北欧ライフスタイルから片付け収納に至るまで「ここちよい暮らし」を発信している。
「片付けられない女」の経験を活かした片付け講座、個人向け片付けサポート、コラム執筆、イベント企画等をおこなっている。
東京都内在住、夫と子供とワンコのマンション暮らし。
■HP
http://studio-cozy-home.com
■ブログ「北欧×片付けLAGOM私が決めるライフスタイル」
https://ameblo.jp/dear0412
■note
https://note.com/lagomstyle
■インスタグラム
https://www.instagram.com/studio.cozy.home
心地よい暮らしを叶えるオーダー家具
収納ラボでは、お客様の暮らし方やお悩み、お部屋に合ったオーダーメイド家具をご提案しております。
銀座・横浜・名古屋のショールームでは、実際にオーダーメイド家具をご覧いただきながら、専任のコーディネーターに相談が可能です。
気になった方は、ぜひ以下のページをご覧ください。