インテリアに合う家具選びとはー 北欧インテリアに学ぶ家具選びとコーディネートのヒント

インテリアに合う家具選びとはー 北欧インテリアに学ぶ家具選びとコーディネートのヒント

心地よい暮らし
インテリアに合う家具選びとはー 北欧インテリアに学ぶ家具選びとコーディネートのヒント

家具選びの時に、素材や色味がピッタリ合うものを選ぶことは意外と難しい…と思う方も多いのでは?!
特に木製家具は、色や木目、木材の性質の違いでインテリアの印象に違いがでることも。
同じ素材で揃えると統一感は出ますが、少し単調に感じやすいです。
そんなとき、参考にしてほしいのが北欧の住まい。
シンプルで機能的なデザインに加え、家具の選び方や組み合わせ方は日本の暮らしでも役立つヒントになります。

 

古いものと新しいものが調和する北欧インテリア

北欧では、自然素材を大切にする暮らしが根づいています。
フィンランドやスウェーデンでは国土の約70%が森林で占められていて、木材製品が豊富です。
住宅でも、床・壁・家具などに多くの木材が使われています。そこに置かれている家具をよく見ると、メーカーやデザイナーもバラバラ、木材の種類や年代も多様ですが不思議とごちゃついた印象はありません。

スウェーデンで1700年代に建てられた家をリノベーションして住むSさん宅でも、古材と新しい家具などが混在していました。梁や建具の古材に、現代の家具や小物などをうまく合わせて。

「どうして、こんなにうまく纏まっているのだろう?」と考えた時に、それは、色調(トーン)を大きく外さない組み合わせで自然な調和が生まれているからでした。
さらに、暮らしながら家具の経年変化を味わい、徐々に全体のまとまりも生まれてくると推測しました。
まさしくこれは、古いものを大切にしながら、自分好みの家具でインテリアを整えていく、北欧の暮らしから生まれた生活の知恵なのでしょう。

木製の家具選びで迷わない!3つの視点

1.木の色味を合わせる

木製家具を選ぶときは、まず「色味」に注目して。これは感覚で選べるので、比較的かんたんです。
明るめのナチュラル、中間のライトブラウン、シックなダークトーンとざっくり3つくらいに分けて考えます。大まかなトーンをそろえるだけで、統一感が出ます。
よくある悩みが、フローリング材との色合わせですが、床材とまったく同じ色でなくても大丈夫です。
より空間をスッキリ見せたいなら、同系色でまとめて。逆にアクセントをつけたい時は、あえてコントラストを強調します。
目立たせたい家具だけトーンを変えると効果的です。
難しく考えすぎず、基本は「色味をそろえる」ことを軸とすれば、家具選びのハードルは下がるはず。
きっちり色味が揃っていなくても木製家具は経年変化があります。
北欧事例でお話ししたように、木の素材が多少合っていなくてもお手入れを重ねれば調和はとれます。

ここで1つ注意点。空間にモノが少なすぎる(ミニマムな状態)と素材の違いが目立ってしまいます。
北欧の住まいがステキなのは、きっちり揃っているからではなくバランスの取れたほどよい小物つかいです。
ここもぜひ真似てほしい感覚です。

2. 木材の種類を知る

北欧のインテリアで目にする木材は、白木で軽やかな印象のバーチやビーチ材。
しっかりとした固さがあり、使い込むごとに飴色のように変化するオーク材、深い茶色で落ち着いた印象のウォールナット材などなど。
木材にはそれぞれの個性があり用途によって選び分けると、見た目だけでなく、使い心地やお手入れもしやすくなります。
例えば、毎日の食事やリビング学習にと頻繁に使うダイニングテーブルは、硬めで耐久性のあるオーク材を、動かすことが多い椅子には、軽やかなビーチ材をといった具合に。

そして北欧インテリアでも地域によって好まれる木材も多少異なります。
フィンランドでは、名作スツールにバーチ材が使われていることも影響してかバーチ材を多く見かけます。
実は北欧インテリアといっても多様です。
家具選びの際は、素材の違いを知り、「自分の暮らしに合う家具」を選んでください

3.迷ったらデザイナーで揃える

 

もし「色味」や「素材」で迷ったら、デザイナーやメーカーで揃えるのも一つの方法です。
北欧には名作家具が多く、同じデザイナーのシリーズで大物家具を揃えれば、簡単に調和がとれます。
例えば、ダイニングテーブルとサイドボードを同じメーカーやデザイナーで揃えて、アクセントとして違う北欧デザインを取り入れるとメリハリが効いた空間に。
基本は北欧カテゴリーなので調和は取りやすく大きな失敗を防げます。

繰り返しになりますが、北欧の住まいが魅力的なのは、色味や素材を厳密に揃えるのではなく「全体の調和」を重視しているから。
要するに、木の素材や微妙な色味の違いなど些細なことは気にしない?!感覚で選ぶイメージでしょうか。
教科書通りではなく、インテリアは少し遊び心を加えることが魅力的に見えるポイントになります。

まとめ

家具選びに迷ったら、木の色味を合わせる・木材の種類を知る・北欧のデザイナーの味方につける、この3つを意識して。
完璧に揃えなくても、全体の調和を見ながら少しずつ整えれば大丈夫!
北欧の住まいに学べば、家具選びは「難しい」から「楽しい」に変化するはず。
お部屋の印象を左右する家具だからこそ、自分の暮らしに心地よくフィットする選び方をしてください。

心地よい暮らし・ライタープロフィール

新倉暁子(ニイクラアキコ)

インテリアコーディネーター・北欧ライフスタイル研究家・整理収納アドバイザー。

住空間を整える時”どんな暮らしがしたいのか”思考の整理が大切だと考える。

幸福度の高い北欧視察をきっかけに、北欧ライフスタイルから片付け収納に至るまで「ここちよい暮らし」を発信している。

「片付けられない女」の経験を活かした片付け講座、個人向け片付けサポート、コラム執筆、イベント企画等をおこなっている。

東京都内在住、夫と子供とワンコのマンション暮らし。

■HP
http://studio-cozy-home.com
■ブログ「北欧×片付けLAGOM私が決めるライフスタイル」
https://ameblo.jp/dear0412
■note
https://note.com/lagomstyle
■インスタグラム
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