
「毎日ちょこっと」がここちよさのヒミツ。北欧流、暮らし上手な整理習慣


散らかった部屋を一気に片付けようとすると、気が重くなってしまうもの。
けれど、ほんの少し手をかけるだけで、空間も心も穏やかに整うことがあります。
北欧の暮らしでは「気持ちよく過ごすため」に「片付ける」ことが常にセットで明確なことに気づきました。
本日は、そんな北欧のシンプルマインドの気軽な整理習慣についてお話します
北欧の「片付けすぎない」暮らし方
スウェーデン人のTさんはシニアライフを楽しむ一人暮らしの男性ですが、いつ訪問しても家は整然とし清潔感にあふれています。
彼との会話で、「すべてを完璧に整えようとしていない。“見えるところ”だけ整えたら、あとはほどほどでいい」と話しながら、パソコンデスクを指さして笑いました。
そこはお世辞にも整っていると言えない状態で、今にも積み上げられた資料が雪崩を起こしそうでした。
細かく見ればモデルルームのように完璧ではありません。
しかし、お気に入りのガーデンテーブルには花が飾られ、一緒にコーヒーを飲んだソファー周りは整然と整い、確かなここちよさがありました。
気持ちよく過ごしたい場所から整えるなら、面倒に思う片付けの手も捗りそう。
そしてこれはスウェーデン語の「LAGOM(ラーコム)」“ほどほど”の発想だと気づきました。
大掛かりな片付けは途方にくれるけれど、毎日15分だけ、自分がくつろぐ場所を整える。
シンプルな理由とセットで行動する習慣が、ここちよさの秘訣だと感じました。
ちょこっと整える15分!北欧流頑張らない整理整頓の6つのアイデア
1.印象を決める玄関は毎日整えて
家の顔である玄関は、気持ちを切り替える大切な場所。
靴を揃え、下駄箱の上に出しっぱなしになった鍵や小物、DMや小銭は今すぐに整えて。
もとに戻すだけの作業で気持ちの良い空間に。
整ったらインテリアアクセントのグリーンやアートも映えるはず。
毎日の「いってきます」「ただいま」をもっとここちよくすごすために。
2.水まわりは、ピカピカに光らせて!清潔感をアップさせる
洗面所は大きな鏡がある場所。
ここが雑然としていると、鏡に映った乱れがさらに目につき空間全体がゴチャついて見えます。
使用後はシンクまわりや蛇口についた水滴、鏡の気になる曇りをサッと拭くだけですっきりと清潔な印象に。
ピカピカに光る金属面が目に入ると、自然と背筋が伸びて朝の支度もテキパキ捗るはず!
3.ダイニングテーブルの上は要注意
大きな平面のダイニングテーブルは、ついちょこっと置いてしまう便利な場所です。
とりあえずと、端によけて食事をしていませんか?端によけるタイミングでクリアな状態に戻すことを意識して万年吹き溜まり状態を防ぎましょう。
「おいしくステキにご飯を食べたい」という思いが、日々の片づけのモチベーションです。
4.ここちよくくつろぐためのソファまわり
ソファの上に脱いだままの洋服、読みかけの本、置きっぱなしのマグカップ…。
くつろぎの場所を整えることは、自身の心を整える手助けにも。
禅僧のようなミニマリストになる必要はありません!ソファまわりのノイズをとり払い、クッションをポンと整えるだけ。
整然としたお気に入りの空間こそ、自分にとっての“ウェルビーイング”そのものです。
5.床に置かれた“仮置き”をリセット
床に直置きしたバッグや洗濯物、読みかけの雑誌など、「ちょっとだけ…」と出しっぱなしになっていませんか?
部屋を整って見せるコツのひとつに”平面を広く見せる”方法があります。
視線は自然と下に向くため、床面が何もない状態だと空間全体がスッキリとした印象になります。
床は仮置きの場所ではなく、“ここちのよい余白”と捉えて、何もない状態をキープ。
どうしても一時置きしてしまう場合は、仮置き用バスケットを用意して、「週末に必ず元に戻す」などルールを決めて運用してみて。生活パターンに合わせ無理なく持続できる方法を探ってください。
6.香りも整えてみよう
北欧の暮らしでキャンドルは、日々欠かせない存在。
キャンドルの炎は整った空間だから安心して灯せるもの。
ゴチャついた場所では、燃え移る危険もありますし、穏やかな気持ちだからこそキャンドルを楽しめるのかも知れません。
キャンドルの炎は燃焼の際、空気中の分子と結びつくため消臭効果も期待できます。
空間を整える仕上げとして、香りまで意識する。キャンドルに限らずルームスプレーでもOK。
アロマの香りから五感が癒され、心まで整うのを実感してみて。
まとめ
「いつかやろう」と思っているうちは、空間も心もなかなか整いません。
でも、「この場所だけ毎日15分やる!」と行動すると、暮らしは少しずつ変わります。
大切なのは、自分自身が”ここちよく過ごす”ために整えるという視点。
完璧を目指さなくてもいいのです。
「ほどほど=LAGOM(ラーゴム)」で満足できる感覚を思い出して。
だれでもできる北欧の暮らしをヒントに、あなたも始めてみませんか。
心地よい暮らし・ライタープロフィール
新倉暁子(ニイクラアキコ)
インテリアコーディネーター・北欧ライフスタイル研究家・整理収納アドバイザー。
住空間を整える時”どんな暮らしがしたいのか”思考の整理が大切だと考える。
幸福度の高い北欧視察をきっかけに、北欧ライフスタイルから片付け収納に至るまで「ここちよい暮らし」を発信している。
「片付けられない女」の経験を活かした片付け講座、個人向け片付けサポート、コラム執筆、イベント企画等をおこなっている。
東京都内在住、夫と子供とワンコのマンション暮らし。
■HP
http://studio-cozy-home.com
■ブログ「北欧×片付けLAGOM私が決めるライフスタイル」
https://ameblo.jp/dear0412
■note
https://note.com/lagomstyle
■インスタグラム
https://www.instagram.com/studio.cozy.home
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