
インテリアにも必ず植物を!北欧の自然と共存する暮らし方


北欧の暮らしでは、インテリアに植物を取り入れることはごく普通のこと。
気候が厳しい北欧だから自然と共に暮らす意識が日常にあります。
植物は住空間にオシャレでイキイキとした生命力を与え、ほっとする癒しの役割も果たしてくれます。
本日は、北欧の自然と共存する暮らし方をヒントに、住空間へインテリアグリーンを魅力的に取り入れる方法をご紹介します。
自然享受権がある北欧の暮らし
北欧をもっと知りたくて2度目に訪れた時、「スウェーデンに来て森を見ずに帰るなんて、いったい何を知りたいというの?」と言われたことが忘れられません。
夜9時でも、まるで昼間のような空の下、案内された森のピクニックでコーヒー片手におしゃべりをしていた時のことでした。
それ以後、北欧のライフスタイルの知見を深めるには、彼らの日常に入り込んで観察するのが一番だと思っています。
夏場の明るい時間は、大人も子供も公園や湖畔でのんびり過ごし、民家の庭では椅子に腰かけてくつろぐ人からウインクされたことも。
スウェーデンでは自然享受する権利があり、誰もが自由に森を歩き、ベリーやきのこを摘み、湖で泳ぐことができます。
自然は誰かの所有物ではなく、すべての人のものという考え方が根底にあります。
そして、切り花だったり鉢植えだったり、ハーブだったり様々ですが、住まいにも必ず植物が目に入ります。
Fさんは、その理由を忙しい平日は森にいけないから植物をインテリアに取り入れて”チューニングしている”と教えてくれました。
このように北欧に住まう人にとって、インテリアグリーンは生活必需品。私たちも積極的に植物をインテリアに取り入れて、オシャレな住空間を楽しみたいものです。
インテリアグリーンの【飾り方・選び方】8つのポイント
【選び方】・お世話のしやすさ
植物選びで大切なのは、「お世話ができるかどうか」。日当たり、水やりの頻度、寒さや暑さへの強さは?暮らす環境やライフスタイルに合った植物を選んで。忙しい人には、水やりの頻度が少なく乾燥に強い植物や、日影でも育ちやすい植物などがおすすめ。また、大ぶりの葉っぱの植物はホコリが目立ちやすいので小ぶりの葉の植物を選んでも良いかも。
・なじみがあるもの
初めて植物を育てるのなら、馴染みのある植物からはじめてみるのはいかがでしょう。食べられるハーブ類や野菜などは、視覚でグリーンを楽しめる他、育てる楽しみと食卓で活用する喜びも感じられます。料理に添えたり、お茶にしたりできるバジルやミント、パセリなどで食卓に彩を添えて。
・植物のサイズはどうするの?
ひと鉢で住まいの主役になれる大きなグリーンを置くのか、小さなグリーンをいくつも並べてボリュームを楽しむのか。
住空間とのバランス、暮らしとの相性で選び方も変わります。
大きい植物は育てることが不安で…という方は、中小サイズを集め、スツールやミニテーブルのような台を使い高低差をつけて設置すれば印象的なフォーカルポイントに。
・植木鉢や鉢カバー選び
買った時のプラスチック鉢のまま…そんな方も多いかも⁉でも実は鉢がインテリアでは重要です。
素材や形、色味を吟味して選ぶことで、その植物にフィットしインテリアにステキに馴染みます。
例えば、素焼き素材は通気性がよく経年変化を植物の成長と共に楽しめます。
また、穴アリの鉢か、穴なしの鉢かによって水やりの方法も異なります。
鉢の特性を理解して、豊富な種類の中から自分だけのお気に入りを選んで”白ならなんとなくおしゃれ”からの卒業を。
【飾り方】・目が合う場所を選ぶ
部屋の印象を変えたいのであれば、設置場所はその部屋で一番目に入る場所に置くのが基本。その他には、ぽっかり空いてしまった部屋のデッドスペースにグリーンをはめ込むのもおすすめ。ドアをあけたら目に入る場所、くつろぐソファーやいつもいるキッチンから見える場所など、植物と目線が合う場所を意識して。無機質な空間に有機的な植物をプラスして部屋に活力を与えてください。
・ハンギングする
天井から吊るすことは、視線が上がり空間に広がりが出る方法です。床面積に余裕がない部屋でも吊るす方法なら可能。お部屋の雰囲気でプラントハンガーのデザインを選んで。マクラメバスケットはサイズも豊富でおすすめです。窓辺の近くならガラス製の器に入れてハンギングすると光が反射して美しいかも。吊るすときには、高低差をつけてリズミカルにすると◎
・窓辺になじませる
自然との調和を大切にする北欧では一般的な方法です。もちろん日本でも窓辺は光が入るので植物にとって好条件。窓の外の景色と室内の植物を馴染ませると、お部屋が広く見える効果も。北欧でも庭のグリーンと合わせて森を演出するインテリアを拝見しました。ただし、日本ではこのところの暑すぎる気候や、陽が強すぎる点には注意をしてください。
・小さな植物は集めて
小さい植物は手軽に取り入れやすいですが、統一感を出さないとインテリアに映えません。そこで、小さいものはまとめてボリューミーに飾ることをおすすめします。多肉植物を大皿にまとめたり、ハーブをバスケットに入れてキッチンに置いたり。手持ちの器を使えば手軽に”まとまり感”が出せて、お手入れも一気に済むので楽ちんです。
まとめ
インテリアグリーンは住まいに「飾るもの」ですが、北欧では「育て、共に暮らすもの」なのかも知れません。ぜひ住空間に植物を取り入れ、インテリアにステキなスパイスを与え、育てることを楽しんでみては。
心地よい暮らし・ライタープロフィール
新倉暁子(ニイクラアキコ)
インテリアコーディネーター・北欧ライフスタイル研究家・整理収納アドバイザー。
住空間を整える時”どんな暮らしがしたいのか”思考の整理が大切だと考える。
幸福度の高い北欧視察をきっかけに、北欧ライフスタイルから片付け収納に至るまで「ここちよい暮らし」を発信している。
「片付けられない女」の経験を活かした片付け講座、個人向け片付けサポート、コラム執筆、イベント企画等をおこなっている。
東京都内在住、夫と子供とワンコのマンション暮らし。
■HP
http://studio-cozy-home.com
■ブログ「北欧×片付けLAGOM私が決めるライフスタイル」
https://ameblo.jp/dear0412
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